コロナ陽性になった話 4

コロナ療養解除後の生活

コロナで自宅療養になってからダラダラと、倦怠感の症状が続き、発熱なし味覚・嗅覚の異常はなかったものの、咳がいつまでも治まらず、療養終了の予定日を過ぎても良くなる気配がないので、遠隔で咳止めを処方してもらったものの薬が届かない(オートロックなので下のポストに配達されて受け取れない)などもあり、咳は後遺症という判断とされ、保健所の定める療養解除の基準を一応クリアしたという判断ということで、外出禁止を解かれ、療養解除となったのが当初の予定日から延長を重ね、5日後のこととなった。(咳以外の倦怠感やチアノーゼが治まっていたり、酸素飽和度が足りていること、咳以外の症状がなくなってから72時間以上経っているためという理由)

10日ほどで終わると思った療養生活が一区切りついたのは、会社を早退するよう言われた日から3週間後となった。
解除になってすぐ病院に行きたくて直接来院の確認の電話をかけた。保健所からは「紹介必要なし」「直接行ってよし」と言われたものの、世間では咳イコール「発熱外来へ」だから。

案の定、1軒目にかけた近所の呼吸器科のある病院は以下のやりとりとなった。

 病院:「保健所に連絡して」
 私:「紹介必要ないと言われた」
 病院:「発熱外来へ連絡を…」
 私:「他をあたります…。」(*実際はお互いに丁寧にやりとりしましたが要約)

という予想された結果に。2軒目の病院はワクチン接種を行っている病院だったこともあり、すんなりと受け入れてもらえた。

 病院「解除されたのはいつですか?」
 私「今日です」
 病院「今日お越しになりますか?」
 私「何時なら大丈夫ですか?」

と、予約を入れてもらってすぐ来院、胸のレントゲンを撮ってもらい、肺炎になっていないことも確認してくださり、喘息様の症状(難治性の咳嗽(がいそう)というらしい)があるとのことで咳止め吸引薬などを処方していただいた。

私は現在、お客様と話す仕事をしているため、やはりお客様としては咳をしている人と話すのは対面でなくても不安があるだろうという判断で、現場と相談してさらに1週間の仕事のお休みをいただくことになった。(これがまたのちにお金の話としてはややこしいポイントに…)

ちなみに、約一ヶ月の自宅療養を経て病院へは徒歩で向かいましたが、まぁ体力が落ちて歩くののしんどかったこと。地図上では徒歩15分の距離をゆっくりゆっくりと歩いて向かいました。息があがらないように、咳が出ないように(出ますけど)。

肺炎になっていなくて本当によかったと思いましたし、病院の待合には誰もいませんでしたけれど、看護師さんも通常の対応をしてくださり、逆にこちらが本当に大丈夫なのだろうか?と心配になるくらい、腫れ物に触るような気配なく対応していただけてとても嬉しかったです。(当人はぐったりの様子で感謝を表しきれなかったけれど)

そして、仕事に行き始めた6月から現在、約2ヶ月ほど経ちますが、未だ後遺症の症状はキレイに治まったわけではない状態です。

コロナ後の保証・お金の話

約一ヶ月の間、自宅で過ごす分には支援物資を送っていただき、友人や会社からの支援もあり、なんとか生き延びるための飲食は足りたけれど、これが真冬の光熱費ガンガンかかる時期でなくて良かったとも思ったところ。

北海道の春、エアコンも暖房も必要なくなる時期に自宅に篭るには最適の時期だったことが幸いと思えるくらい。今年の夏は劇的に暑いし、さらに関東では自宅療養者への支援物資も追いつかない始末というし、これからさらに過酷さが増すかもしれない。

台風が同時に3つも迫ってきたり、こんな時期にもしも、災害が起こったら?と思うと、日本の備蓄さえ少なくなっているというニュースを見たら、どこに避難してどうやって支援を受けるのか?まして、避難所でのクラスター回避できるのか?と、ただでさえ逼迫している企業にさらに協力を求め、崩壊の道を歩むのでは?と、怖いことばかり思い浮かぶこの頃。(すでにこの数日も避難命令の出ている地域多数…)

札幌の支援物資の中身は地元コンビニのセイコーマートのPB商品も多く含まれていたので、やはりかなりの協力をしてくださっているのだろうと感じた。さすが!大好きみんなのセコマ

北海道内では利益度外視でも採算の取れない僻地であっても、企業全体で利益が成り立っていればと、その土地に住む人たちのためにコンビニのない場所に出店してくださっているという素晴らしき地元企業様なので、ぜひ、お見知り置きいただきたい。https://secoma.co.jp/index.html

そして、今現在、全国のそうした自宅療養の人たちへ、あらゆる地元企業様などが協力されている事実があるのだろうと思っています。

そんな風に支えられていても補えないお金の事情
10日の休みでも『無給』は辛すぎるのに、1ヶ月…。

私は北海道に来てからアレコレありまして、それより以前にもアレコレありまして、わりと失われた●年世代貧困層に位置する者でしたから、1ヶ月分のお給料がいただけない、補償されないというのはとっても痛かった。

社内で『濃厚接触者』として自宅待機を言い渡されてから、保健所に「陽性」と判断され、自宅療養するよう言われるまでの数日だけが、休業補償対象期間とされ、実質療養している期間に対しての補償はない状態。
(会社の言い分としては、療養するよう指示したのはあくまで保健所のため、会社が指示して休ませたのではないから保証対象とならない。というようなことだった。会社のクラスターでもらったと言えどもかかった人は「自己責任」ということでしょうか。私にしてみれば「労災」に近いと感じていますけれど)

補償として使えるのは「傷病手当」のみ。それも承認されるかどうか不明。(雇用先によるとかいう話。解除後、勤務を開始し申請後約1ヶ月は経っているものの、未だ支払いに関しての連絡はありません)

ニュースでは医療従事者の方々でさえ、ボーナス減少危険手当的なものもなし(+誹謗中傷付き)といった過酷な状況という話で、財源云々あっても、これは対応しないとダメじゃない?と、思ったところですぐにどうにかなるお話でもなく、耐えるために使えるのは結局、支給判断の早い借金ではありますけど、厚生労働省による支援金『小口緊急資金』『総合支援資金』などの申し込みのみ。

次回はさらにお金の話を書きたいと思います。