コロナ陽性になった話 6

長引く後遺症の症状について

5月に罹患して半年以上。未だ後遺症が続いております。
まさかのまさかです。本当に。

ニュースでもよく、後遺症のせいで仕事を辞めさせられたという話も耳にするようになりましたが、私はまだ働けているのが幸いではあるものの、これだけ長く体調の不調があると言い続けていると、「嘘じゃないの?」と疑われるのも嫌ですし、自分自身、体調が本調子でないことがずーーっと鈍く続いていると、毎日スッキリしなくてどこか気持ち悪い感じがする。

本当に稀に、「あれ?今日は身体が軽い!」「やっと本調子だ!」と思っても束の間。半日としないうちに身体が重たく感じられるようになってくる状態。
これだけ長く続くと医者にさえ「思い込み」「強迫観念」「年齢のせい」などと言われる始末。本人の体調の感覚なんて、年齢という記号や計測の数値では測れないものでしょう?と思うけれど、人には伝わらないもどかしさも感じます。
私の場合は、体調の移り変わりは1ヶ月から2ヶ月くらいのペースで起こっています。

症状の推移

第一症状、咳。

これは本当に困りものでした。喉のあたりから出る『空咳』みたいなものなので、腹筋までは痛まないまでも、ずっとずっと出続けるので、人と話すのにもひと苦労。無理して話し続けると声が枯れたり、むせるように咳き込む状態になってしまうため呼吸に疲れてしまう感じ。

黙ってたら出ないというものでもないため、外出時に周囲の人から訝られるし、コロナ陰性になっていても、それを知らない人にしてみたら近くにいるだけで不快だったり心配になるだろうなと、自分自身も嫌でしたが、咳止めをいくら飲んだところでほぼ治まらないものでした。

1ヶ月半くらいを超えて一度治まったように見えて、数週間後にまたぶり返して1ヶ月…。というような状態。肺炎でもなく扁桃炎でもなく、単に咳だけが出る状態。のど飴を消費しまくって、ある日突然、パッタリとなくなりました。

第二症状、頭痛。

これは約1ヶ月〜1ヶ月半ほど続きましたが、毎朝起きたところからずっと頭が痛い鈍い吐き気や眩暈腹痛などを伴うこともある症状。時々目が回ったようになるので仕事中に医務室にお世話になったり、起き上がれなくて仕事を休んだ日もあった。目に見えてわからない症状がダラダラと続くので、この辺りで「嘘」「仮病」と疑われるのが一番不安でしたが、うちの職場の直属の上司は理解があり、体調面を常に気にかけてくださったのでなんとか乗り切った期間となりました。

第三症状、倦怠感。

熱があるわけでもなし、咳が出るでも頭痛があるでもないものの、身体が重く、通勤に歩いているだけの距離、変わらない距離なのにゼィゼィと少し息が上がるくらいの感じ。

咳が出ていた頃は自宅療養明けであからさまに体力が落ちていたので、通勤時にかなり時間を要して歩かなければならないほどでしたが、そこまでではなくなっていたし、咳が治まった後からは普通に歩けていた距離に急に疲れを感じるようになったあたり、かなり違和感を持った。

あえて体力をつけねば!と思い、雪が降り始める前あたりから少し、小さな歩幅でスロージョギングのようにして、駅までの距離だけ走ることにして、ちょっとでも鍛えようと取り組みはじめた。

第四症状、高血圧。

普段から皮膚科へ通うこともあり、血圧計でたまたま測ったあたりからなんだか数値が高い…。普段は下が70、上が100程度。それが揺らぐことはこれまでまったくなかったのに、期間を置いて測ってみても、下が100、上が150程度

内科の先生に相談したら、「気のせい」「それくらい揺らぐことはある」「脅迫観念」と言われたものの、ここ1ヶ月ほど機会を作って測ってみても、やはり数値は高いまま。

「年齢的にあがってくる時期」とは言われても、食べ物を変えたわけでも生活習慣が変わったわけでもなく、いきなりこんなに上がるものか?と、やはり本人にとっては違和感でしかなく、皮膚科でお願いして高血圧にも多少効果があるとされている成分の入った薬を新しく処方してもらい、様子を見ているところです。

未知との遭遇

血圧を測り始めてから1ヶ月以上、後遺症の類で起きているのであれば、これも残り1ヶ月ほどで治まるのかもしれないと思いながら、次々起こる体調の変化に戸惑いは拭えない。

血圧の変化にはたまたま気づけたけれど、普段、測りもしなければわかりやすい症状があるわけでもないなら、後遺症の症状があると気づかずに過ごしているものもあるかもしれない。

血中の成分が変わっているとか、ホルモンのバランスがどうだとか…。

きっとコロナに罹患した人の数だけ様々な後遺症症状がでているのでしょうし、それも含めて全てが初めての世界。

まさに「未知との遭遇」なんだなと思いつつ。

いいことも悪いことも、これからもいくらでも知らない今まだ世界に存在しないものと対峙していくのだろうなと思いながら、なんだか大変なものをもらってしまったと感じています。

これが今後の自分にどんな影響をもたらし続けるのかもわからないけれど、とにかく、自分を護れるように、まだまだしっかりと消毒手洗いうがいマスクの着用密回避

世界に安堵を招く「未知の治療薬」との出会いも、早く訪れて欲しいと楽しみに願うばかりです。

本当の意味で「ただの風邪」化して欲しい。
すべての人が健やかで安全にいられる世界でありますように。
祈りを込めて、体験談を終わろうと思います。
(またなにか変化があったら書くかも?いや、そろそろ終わりになって欲しい…)